この記事は、普通にアップグレードする場合も役に立つと思うので、このまま残しておきます。
後々、無償向けの部分を整理します。
Windows10への無償アップグレード期間が残り1週間ほどになりました。「アップグレード告知がうざい」といった声もよく上がっていますね。今使っているアプリが動くかなどの不安もあると思いますが、サポート期間が伸びるという大きいメリットが有るのも事実です。
そこで私がWindows7から10へアップデートして。1ヶ月使用した(2016年6月4日にアップグレード)感想。アップグレードをするうえでの注意点。不具合への対処法などを書いていきます。
Window10の感想と発生した不具合、対処法
まず、Windows10へのアップグレードが不安な方のために、私が1ヶ月使った感想を。
私は xp → 7 → 10 という順番でOSを変えてきているのですが、「いつも通り、たいした不満も感動もないな」というのが素直な感想です。致命的な不具合もなく、操作感もほとんど変わらないので違和感なく使えています。
しいて言うならば、(どちらもwin8からの機能だと思うのですが)タスクマネージャーの新しいインターフェースと、スタートボタンを右クリックしてコマンドプロンプトやイベントビューアにすぐアクセスできるのは結構便利です。

新しいタスクマネージャー。メモリ、CPU表示が良い感じ。なんか32bitのアプリが多いですね……。

縦長ですみません。スタートボタンを右クリックで出るメニュー。
後述する1ヶ月のダウングレード権も使う気はなく、タダで延長サポート期間が増えてよかったなぁ、という感じです。
なのですが……、実はアップグレード初日は涙目で元に戻そうかな……と検討していました。これは私の環境での不具合、準備不足が起こした問題も多いので、流し読みして関係なさそうなら飛ばしてください。方法さえわかっていれば対処、予防が出来るはずです。
(2016年6月30日追記)特定条件下で結構深刻な問題が発生
普段Microsoftアカウントを使っていない人に起こるかもしれない問題。
詳しくはこの記事を参照してください。

「グーグル日本語入力」が使えない現象
インストールしているはずなのに、Microsoft IMEから変更できない不具合です。
対処法:あらかじめ、アップグレード前に辞書データをエクスポート(念のため、他の入力ソフトを使ってる人も)。アップグレード後にグーグル日本語を再インストール+辞書をインポートで使えるはず。
(2016/07/14追記)
一部のMicrosoft純正アプリ&グーグル日本語の組み合わせで日本語が入力できない不具合もあります。Microsoft純正のアプリをほとんど使わないので気づきませんでした……。
Cortana と OneNote、Microsoft Edge の検索窓で確認。おそらくMicrosoftのシステムを使った検索窓がダメなのだと思います。
「かざぐるマウス」の機能でスクロールバーを動かそうとしたら音量が変更される
これは本当に個人的な失敗です。昔インストールして、使わずに放置していた「Volume2」というソフトが勝手に起動して干渉していました。
対処法:Volume2をアンインストール。
スタートアップに設定していたアプリが起動しない
起動しないアプリによってはめんどくさいことになります。私は、ほぼすべてのアプリを起動するために使っているランチャーの「Orchis」がスタートアップしなかったので大変でした。念の為にPC操作の基本のアプリ、ランチャーやファイラー、ブラウザなどはショートカットをデスクトップに作っておきましょう。
対処法:タスクスケジューラへの登録。
※Windows7用の解説ですが、win8系列でもやり方はほぼ同じです。
管理者権限でないと起動しない、不具合が出るアプリが増えている
今まで必要なかったアプリでも管理者権限が必要になっていたりします(もしかして管理者権限がリセットされていただけかも)。上のスタートアップ問題の原因のひとつかも?
対処法:右クリックからプロパティ→互換性→「管理者としてこのプログラムを実行する」をチェック。
アプリの中に表示されているURLリンクをクリックしてもブラウザが開かない
対処法:「設定」の「規定のアプリ」からWebブラウザーを一旦変更。その後元に戻す。
Explorer++というファイラーから他のアプリにドラッグアンドドロップできない
このファイラーを使っている人がどれくらい存在しているのかはわかりませんが、私は愛用していたので結構ショックです。
対処法は……どうしようもないのでTablacus Explorerというファイラーに乗り換え。
と、結構めんどくさい問題も多かったのですが、今は全て解決しています。
今回の無償アップデートのルール
無料で利用するためにチェックしておくべきポイントがあります。
無償アップグレードの期限は7月29日まで
無償アップグレードをすると期間が過ぎても無料で使えます。無償アップグレードしなかった場合でWindow10を使いたい場合は有料で購入することになります。
ちなみに、Windows7の延長サポート終了日は2020年1月14日。Windows8/8.1は2023年1月10日。Windows10は2025年10月14日を予定しているようです。
対象OSはWindows7とWindows8.1(一部のエディションは対象外)
Windows8無印からは、一旦8.1にしてから出ないと無理なようです
一部エディションに関しては↓の「エディション別のアップグレード」を参照。
https://www.microsoft.com/ja-jp/windows/windows-10-specifications
アップグレード1ヶ月(31日)以内なら元のOSに戻せる
設定の回復オプションから戻せます。
その他気になるところを公式サポートに質問している方の記事。無償アップグレード期間中に一度でもアップグレードしていれば、無料期間後も再びアップグレードできるらしい。

アップグレード前の準備と注意点
今回私が行った準備です。
クリーンインストールしたほうが安定するという意見が多いのですが、めんどくさいので普通の上書きアップデートにしました。
エディション確認
分かってどうなんだ、という感じもしますが、一応確認しておきましょう。
まず今使っているOSのエディションを確認。
そしてアップデートしたらどのエディションになるかはここの「エディション別のアップグレード」を参照。
ドライバのダウンロード
万全を期すなら、ドライバはダウンロードしておいたほうが良いのだろうけれど、これもめんどうなのでやりませんでした。アップデート後不具合が出たら他pcでダウンロードしようかなと。PCを1つしか持ってない人はLANドライバだけは(Windowsが勝手に用意してくれると思いますが)外付けHDDかなにかに保存しておいたほうが良いかもしれません。
バックアップの作成
Windows標準のイメージバックアップと念の為に重要なデータは「BunBackup」というソフトで2重にバックアップしました。
Windows7でのシステムイメージのバックアップ方法。
Windows8.1の場合はこちら。
BunBackup公式ページ
アップグレード方法を選択
Window10のアップデートは、WindowsUpdateから行う方法と「インストールメディア」を用意して行う方法があります。
前者のほうが安定すると聞いていたので、そちらを選ぼうとしました。しかし、エラーが発生してアップグレードデータをダウンロード失敗。インストールメディアを作成することに。
メディア作成も少しつまづきが。もしものためにインストールディスクにしようと直接DVDに書き込もうとしたのですが、途中で止まってしまいました。時間がかかっているだけだと思い込み、5時間ほど無駄に……。
いったんHDDに保存してからDVDにコピーする方法に切り替え。ダウンロードは5分DVDへの書き込みは30分ほどで終わりました。しかし、ドライバと同じで、とりあえず外付けHDDに保存して、問題が起きたら別PCでディスクを作成でよかったですね。
メディア作成ツールのダウンロードはこちらから
アップグレードを実行!
いろいろ時間がかかりましたが、いよいよアップグレードです。
私の環境で、アップグレード自体は1時間弱で終了。ちょっとした初期設定をチェックボックス形式で進めます。
私は、
- 新ブラウザMicrosoft Edgeは使う気がないので、「セキュリティ関係の情報を送信」以外オフ
- 音声認識アシスタント機能の Cortana(コルタナ)は「今は使わない」
- 既定のアプリをMicrosoft製にするのも全部オフ
つまりほとんど全部オフにしました。
設定終了後Windows10が利用可能になります。
最後に
さてさて、これでWindows10へのアップグレードは完了です。
繰り返しになりますが、1ヶ月ほど使用していて致命的な不具合などは特に発生していません。延長サポート期間が増えてひと安心といった感じです。
もしも不具合が発生した場合は上記の「Window10の感想と注意点」をチェックしてみてください。他にもネット上に色々な対処法があるので、win10自体の不具合でなければ解決すると思います。それでも解決できない致命的な不具合なら、アップグレードしてから1ヶ月以内ならダウングレードできるので、そちらも検討しましょう。
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